不撓不屈 ~藤枝MYFCJ1昇格への道のり~ 

サッカー大好き人間のとある男が綴る観戦日記。

【戦評】VS 栃木SC

 

 台風2号の影響でキックオフ時間が大幅に遅れたなかで行われた明治安田生命Jリーグ第19節栃木SC戦。前節ザスパクサツ群馬戦に引き分けたMYFC。果たして勝つことはできたのだろうか。

スターティングラインナップ

フォーメーション図

 栃木は藤枝と同じ3-4-2-1。完全にミラーゲームとなった。控えにはサンフレッチェ広島FC東京で活躍した高萩洋次郎、元日本代表で浜松出身の矢野貴章とそうそうたる面々が顔をそろえた。

 

 対する藤枝は変わらず3-4-2-1。負傷離脱から戻ってきた水野がベンチ入り。

 

キックオフ!

 前半9分自陣でのビルドアップのミスからあわやの場面を作られる。DF川島の背後をとられ、絶体絶命の大ピンチだったがGK上田のファインセーブで凌ぐ。

 前半32分ゴール前で榎本が得意のドリブルから相手をはがしシュート。ここは惜しくもGK正面。

 前半36分またも自陣でのミスからチャンスを作られる。しかしここはボールを失った横山の決死のスライディングで事なきを得る。

 前半40分ゴール前の混戦からGK上田がハイボールファンブル。それを逃さなかった栃木に押し込まれ先制される。雨というコンディションで選手が密集している状況だったためパンチングが得策であった気がする。

 後半AT横山のコーナーキックから途中出場山田打点の高いヘディングシュートがネットを突き刺し同点に追いつく。しかし試合終了のホイッスル。ホームで痛み分けとなった。

 

感想と次節に向けて

 ミスでの失点ではあるが、それ以外は上田はパーフェクトに近い出来だった。チームメイトへの声掛けなど随所でチームに貢献していた。だから次節も上田でいって欲しいと個人的には思う。またDF山田に一発が出たのは大きい。今シーズン序盤は出番をつかんでいたが、直近は5試合連続ベンチ外。本人も相当もがき苦しんでいたはずだ。その中でのクリロナ並みの打点の高いヘディングシュート。感動した。

 次節AWAY大宮戦。この引き分けを次につなげよう。一体感を持って必ずや勝ち点3を!!!!

 

試合映像


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そして山田選手の素顔が分かるこちらも併せてどうぞ。


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【戦評】藤枝MYFC vs 清水エスパルス

 ついに迎えた三国決戦初戦。相手はオリジナル10清水エスパルス。秋葉新体制になってから7戦負けなしと波に乗っている。Jリーグ創成期から日本サッカーを盛り上げてきた強豪に対するは、2009年にサッカーのまち藤枝に創設されたわれらが藤枝MYFC藤魂 VS 橙魂互いの意地と意地がぶつかり合う一戦が幕を開けた。

 

スターティングラインナップ

フォーメーション図

 スタメンはこんな感じ。藤枝は前節怪我で戦線離脱した杉田・水野に代わって平尾と新井がダブルボランチを組んだ。また、控えには桐蔭横浜大から加入したレフティーの小関が今シーズン初のベンチ入り。

 対する清水は4-2-3-1。注目は何といってもトップ下に位置する元日本代表乾貴士。日本人離れしたボールコントロールとドリブルを武器に長くスペインでも活躍したスーパースターがゲームを作る。最後尾にはこちらも元日本代表GK権田修一が構える。前線にも昨季J1得点王のチアゴサンタナがおり、充実のラインナップ。秋葉体制になり、より縦の意識が植えつけられ昨年よりもバージョンアップしている。

 藤枝鈴木と清水北川、西澤、宮本は清水ユースの同期。また藤枝小笠原と清水西澤は筑波大の同期。そして藤枝横山と清水神谷は東京ヴェルディユースの同期と縁のある選手たちが多い一戦となった。

 

キックオフ!

 開始してまもなく試合が動く。前半2分乾のパスを受けた中山がぺナ付近でドリブルを開始。倒されボールがこぼれたところで川島と新井がおみあい。チアゴサンタナが冷静に沈めエスパルスが先制する。声をかければ防げたシーンであっただけに悔やまれる。

 

 9分サイドを駆け上がったカルリーニョスがクロス。これが川島の腕に当たりPKの判定。キッカーのカルリーニョスが落ち着いて流し込みエスパルスに追加点。

 

 15分ビルドアップのミスからボールを奪われ、途中出場の北川に決められる。ハイライン・ハイプレスをやっているのであれば、あのミスはいただけない。相手のミスではなく自分たちのミスでの失点がここのとこ多く続いてしまっている。意思疎通の問題なのか個人の問題なのか、今一度考える必要がありそうだ。

 

26分岩渕のパスを北爪に奪われカウンター。乾のスルーパスから右サイドを走っていた北爪に決められ4-0。

 

 前半41分中山に裏に抜けだされGKと1対1のシーンを作られるが、北村がスーパーセーブ。あわやの場面を作られる。チディのスーパーセーブによって防いだシーンがいくつかあった。この経験を糧にさらに飛躍してほしい。

 

 後半横山をボランチに下げアンデルソンを投入し一気に攻撃を仕掛けたい藤枝だったが、71分懸念していた鈴木の背後をとられ、北川のクロスにカルリーニョス。記事で宮本が、「(鈴木)の背後のボールがウィークポイント。」と言っていた。まさに宮本の背後のボールからだった。宮本の冷静な分析力と判断、敵ながら素晴らしいものであった。そして試合終了のホイッスル。終わってみれば5-0の大敗。力の差を見せつけられた。

 

感想と次節に向けて

 前半ボールが回らなかったときは、平尾、新井両ボランチのポジションがかぶってしまったいた。いつもなら落ちるはずの場所に、落ちていなかった。これにより実質CB2枚とGKになってしまい下からのビルドアップが難しくなってしまった。

 加えて前線と間延びしてしまい、パスの距離が遠くなってしまった。点を取りに行こうとする意識が強すぎたあまり前線に人数を割きすぎたことで中盤がスカスカの状態。清水のコンパクトなディフェンスから中央の乾に預けサイドアタックの形での失点が多くあった。最後の5失点目はこれまでもあった鈴木の背後をとられての失点。もう少しDFはラインを整えてほしかった。

 今回の清水の戦い方はポゼッションとカウンターのミックス型であった。相手が来ないときや、落ち着かせるところはボールを回す。相手が食いついてきたり、前がかりになったらワンタッチパスを使いながら素早くサイドにボールを預け、全体を一気に押し上げる。ポゼッショナルサッカーでJリーグ王者となった川崎が苦しむ中、これから主流になるのは高いインテンシティが求められる、清水のようなポゼッション×カウンター式のサッカーなのかもしれない。

 結果的に格の違いを見せつけられる形になってしまったが、決して悲観する必要はない。前から積極的にくる相手に対してどう対応するのか。もう一度考え直す良い機会となった。次節は中3日で迎える三国決戦の2戦目ジュビロ磐田戦。幸運にもホームでやることができる。下を向いている暇はない。声援を味方につけ必ずや勝ち点3を。「一体感」をもって、さぁいくぞ。

試合映像はこちらから↓


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【激震】MF杉田長期離脱

 9日、衝撃のニュースが入る。7日の山形戦で負傷したチームの心臓、頼れるキャプテン杉田真彦主将が右膝前十字じん帯と内側側副じん帯断裂で、全治6~8か月の長期離脱を強いられることになった。

 攻守にわたってハードワーク出来る「ダイナモ」として藤枝の中盤を支えてきたキャプテンの手痛い離脱となった。また、同じくボランチとして杉田と共に出場していた水野も約1か月ほど離脱する。チームは明日、清水との試合を控えており、非常に厳しい状況になっている。

 大変な状況ではあるが、今は藤枝の真価が問われていると思う。苦しいときこそチームとしてより「一体感」をもって目の前の試合に挑めるかが重要である。これを機にぜひ杉田、水野を脅かす選手の台頭に期待したい。明日はいよいよAWAY清水。三国決戦初戦。乾選手をいかに止められるかが勝負のカギになると思う。連敗中の今、巻き返しを図っていくためにも絶対に勝ちたい一戦であることは間違いない。さぁゆくぞ勝ち点3をとるために。

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【戦評】藤枝MYFC vs モンテディオ山形

 前節ホームで大分に負けを喫し、心新たに臨むはモンテディオ山形

監督は渡辺晋氏。清水で監督歴のあるピータークラモフスキー監督が成績不振により解任されコーチから昇格。チームの再建を託された。攻撃的なサッカーを施行するチーム同士の対戦に注目が集まった。

スターティングラインナップ

フォーメーション図

 藤枝はいつも通りの3-4-2-1。注目はDFの一角を担う山原康太郎。今シーズンは途中出場も含め出場はわずか2試合。控えには普段先発に名を連ねる小笠原や久富がおり、それらの選手を差し置いての出場である。須藤監督の期待値がうかがえる。

 対する山形は4-2-1-3。三角形が作りやすく、ポゼッションサッカーに向いてると言える。注目はボランチに入る藤田息吹。過去藤枝東高校に在学し清水にも在籍歴がある。豊富な運動量を活かしプレーに関わり続ける。攻守両面においての貢献度が非常に高い選手だ。

 

キックオフ!

 前半2分いきなり試合が動く。相手GK長谷川のパスが渡邊に当たりボールは岩渕の元へ。冷静にループシュートでネットを揺らす。幸先よく藤枝が先制する!

 前半31分にアクシデント。チームの心臓・ダイナモ杉田が相手との接触によりピッチに倒れこみ試合続行不可能となる。交代に新井(背番号6)が入る。次節に清水戦があり、本人もアイスタでの試合を楽しみにしていただけあって相当ショックだろう。怪我が大きいものでないことを祈るばかりである。

 前半43分渡邊が相手DFに倒されPKを獲得。これを渡辺が冷静にゴール右下に流し込み追加点を奪い前半を2-0で終える。

 後半28分またも渡邊がペナルティエリアで倒されPKを獲得。渡邊が蹴るも今度は相手GK長谷川にキャッチされる。ギアを上げ3点目をとりに行きたいところだったが、後半24分に失点すると35分、38分に立て続けに失点。合計スコア3-2で敗戦。

 

感想

 サッカーでは2-0が一番危険なスコアとされている。まさにその言葉通りの展開となってしまった。須藤監督もイエローカードをもらうシーンがあったがチーム全体としてもっと冷静に戦う必要があったと思う。攻撃面で2点取れたことは収穫だ。一週間で守備面の早急な改善が必要であると思う。

 今節磐田清水ともに勝ち点3をあげた。今シーズンは静岡3チームがJ2におり、「静岡三国決戦」と題され、静岡県内は大いに盛り上がっている。その初戦が次節アイスタでの清水戦。J2屈指のチーム力を持つ強敵にどう立ち向かっていくのか、どこまでやれるのか、まさに藤枝の真価が問われる一戦となる。

 

試合映像


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【選手紹介】エンターテイメントサッカーを後方から支える藤枝の守護神

今季から加入した藤枝の守護神北村海チディ選手についてまとめた。

 

基本情報

名前 北村海チディ

生年月日 2000年9月17日(22歳)

身長 178cm 体重 78kg

出身 埼玉県

ポジション GK

前所属 桐蔭横浜大学

 

プレースタイル


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 2023シーズンから桐蔭横浜大学より加入した選手。的確なショットストップ技術に加え、ハーフェーラインを優に超えるキック力が魅力の選手だ。また、藤枝のサッカーに求められる足元の技術も備える。今季は甲府から岡西、大宮から上田が加入したとあってメンバー入りは厳しいとみられていたが、2023年3月6日のレノファ山口戦でスタメンに抜擢。見事プロデビューを果たした。確かなGK技術と明るい性格でサポーターの心をわしづかみにした期待のニューホープである。

 

まとめ

〇2023年より桐蔭横浜大学より加入。

 

〇的確なショットストップ技術とキック力が武器。

 

 将来日本代表も夢ではない逸材だと思う。これからの藤枝には必要不可欠な選手である。

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【戦評】藤枝MYFC vs ツエーゲン金沢

 前節ベガルタ仙台戦に勝利し、6位✨に浮上したMYFC。今節迎え撃つは11位のツエーゲン金沢。通算対戦成績は0勝1分け2敗と一度も勝ったことのない強敵である。加えて得点数は藤枝がリーグトップの21得点に対し、金沢はリーグ3位の17得点。どちらも攻撃力抜群のチーム通しの対戦とあって非常に楽しみな一戦だった。

スターティングラインナップ

フォーメーション図

 先発は前節から2人入れ替えた。怪我をした岩渕に変わり、藤枝東高校出身平尾拳士朗が、小笠原に変わり久富がスタメン入りした。開幕戦スタメン入り、けがから久しぶりの復帰の大曾根がベンチ入り。前節に引き続きアンデルソンもベンチ入り。注目が集まった。

 対する金沢はフラットな4-4-2。注目はGKの白井。1試合の平均セーブ数はなんとリーグ1位の4.7。藤枝は果たしてこの牙城を崩せたのか。ベンチには元日本代表豊田陽平。高さと前線からの守備が特徴のストライカー。泥臭いプレーもいとわず、チームの為に走れるアタッカーである。藤枝は高さのある選手にやられるシーンが多く、要警戒選手である。

 

いざキックオフ!

 前半10分こぼれ球を拾ったキャプテン杉田が迷わずミドルシュート。これがネットを突き刺し、幸先よく藤枝が先制する。杉田にゴールが生まれたのはチームとしても非常に大きい。ああいったゴールの隅に突き刺すシュートは、キーパーもお手上げである。まさに元阪神藤川の火の玉ストレートのようにホップするボールだった。いわゆる「ゴラッソ」。ボールに重心がのるとはまさにこのシュートである。

 

 その後藤枝はチャンスを作りながら決められず、徐々に攻め込まれると21分警戒していた3バック脇のスペース鈴木の背後をとられ、川島がうまく対応するも折り返され、スルーからの金沢加藤の同点ゴール。この試合幾度となく鈴木の背後をとられカウンターをくらうシーンが多くあった。次節に向けて早急に改善が必要な点である。

 

 後半から矢村、アンデルソンを投入しギアをあげたいところだったが、お互いチャンスを多く作りながらも決められず試合終了。AWAYで貴重な勝ち点1をもぎ取った。ただ多くチャンスを作れていただけに決定力不足が露呈した試合にもなった。

 

全体を通しての感想と次節に向けて

 攻撃面はワンタッチパスを使い効果的な攻撃ができていたと思う。ただ、比較的ロングボールが多くなってしまったと感じた。須藤監督のサッカーは下から丁寧に繋ぎながら相手ゴールに迫るサッカーを描いているため、今日は良い出来ではないだろう。

 守備は特に3バックの脇のスペース、鈴木の裏を使われすぎた。そこにボランチを一枚落とすのか、ウイングバックを落とすのか、チームとして明確にする必要があると感じた。

 

 次節は5月3日ホーム大分戦。GWの中日で多くの家族連れの来場も予想される。チーム一丸、一体感をもってホームで必ず勝ちをもぎ取ろう!!!

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【戦術分析】エンターテイメントサッカーの真髄に迫る。

 超攻撃的サッカーを掲げ現在3連勝。破竹の勢いでJ2リーグ6位に浮上した藤枝MYFC。その強さの秘密は何なのか。戦術から紐解いていく。

 

 

1.基本フォーメーション

                   図1 基本フォーメーション

 

藤枝の基本フォーメーションは3-4-2-1。3-4-2-1のメリットは後ろを3枚にしている分攻撃に人数をかけやすく、一人一人が相手と相手の間でポジションをとりやすいところだ。対してデメリットは3バックの脇のスペースを使われてしまうなど守備の難易度が高いところだ。しかし、藤枝には守備の不安を感じさせない圧倒的な攻撃力がある。次はビルドアップと攻撃時の配置を見ていこう。

 

2.ビルドアップ・攻撃編

                 図2 ビルドアップ・攻撃時

 

基本の3-4-2-1からチェンジして、2-5-3のような形となる。ビルドアップの際には、CBの鈴木・小笠原がサイドに開き、川島がペナルティエリアの幅で少し開く。そしてボランチのどちらか一枚(画像だと杉田)がCBの位置まで落ちてビルドアップに参加する。後ろはGK北村、DF川島、MF杉田の三バックのような形で組み立てる。これが藤枝のビルドアップの特徴である。GKにはセービングなどの基礎技術に加え、現代サッカーにおいては当たり前となった高い足元の技術が求められる。北村は足元の技術、セービングに加え、キック力も兼ね備えているため適任であると言えよう。

 中央にはボランチが一枚残り、間でボールを引き出す役割を担う。2シャドーも同様間でボールを引き出しながら、サイドにボールが入ったらハーフスペースに積極的に走りこむ。そして最大の特徴がWB(ウイングバック)の存在だ。両翼の久保・榎本がこの須藤サッカーの重要な役割を担っている。最初の位置づけとしてはWBであるが、攻撃時には高い位置をとりほぼウイングと同じになる。そして個の突破力でサイドを崩して、クロスもしくはシュートで終わるシーンが非常に多い。またサイドチェンジの長いボールも多い。サイドが警戒されたら中から攻める。中が警戒されたら外から攻めるという共通認識があるのだろう。前線の渡邊は自らゴールを決めるフィニッシャーでありながら、サイドや下に落ちてきて起点となる動きもできる万能ストライカーのため、シャドーが自信をもって前に出ていけているのを試合を見ながら感じる。

 

3.守備編

                    図3 守備時

 

 藤枝MYFCの戦術分析。ラストは守備時の立ち位置。フォーメーションは5-4-1。2シャドーの横山、岩渕がサイドに開き杉田、水野と4枚のラインを形成する。WBの久保、榎本はSBの位置までポジションを落とし5バックを形成する。ポイントとなるのはやはりWB。攻撃時はウイングの位置で攻撃に参加し、守備の時はサイドバックの位置までポジションを落とす。相当な体力が無ければこれはできない。久保、榎本の90分間走り切れるスタミナがあってこそ成立するのである。

 

4.まとめ

〇 基本フォーメーションは3-4-2-1。

 

〇 攻撃時はボランチが一枚落ちてセンターバックがサイドに開きWBがウイングの位置までポジションを上げ、2-5-3の形をとる。

 

〇 守備時はWBがSBの位置までポジションを下げ2シャドーがサイドハーフの位置に開き5-4-1の形をとる。

 

 今回は戦術分析と題し藤枝MYFCの強さの秘密に迫ってきた。緻密な戦略と須藤監督のサッカーに対する熱意、それを体現する選手たち、クラブを支える素晴らしいファンサポーターがこの強さの秘訣だ。サッカーをただ見るのではなく様々な視点から見ることで新たな発見を得られることがある。また機会があれば戦術分析を行っていきたいと思う。

 

前節仙台戦の記事はこちらから↓

futoufukutsu.hatenablog.com

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明治安田生命J2リーグ 藤枝MYFC vs ベガルタ仙台

昨日は藤枝MYFCの試合を観戦しに行った。朝から準備していざ出陣!天気は晴れ☀

まさにサッカー日和といった気候の中、今日も勝ってくれるのではと胸を躍らせ藤枝MYFCの本拠地藤枝総合運動公園サッカー場の坂を下りていく。5勝1引き分け4敗で迎え撃つは3勝4引き分け3敗の強豪ベガルタ仙台。J1での経験も豊富で、戦前から膠着状態が予想された。ベガルタ仙台は元清水エスパルスGKの林彰洋選手、元ジュビロ磐田FWの中山仁斗選手、元ジュビロ磐田監督の伊藤彰氏など静岡に縁とゆかりのある選手が多くいた。

藤枝のフォーメーションは基本の3-4-2-1。GKもビルドアップに参加し、ハイライン・ハイプレスで須藤監督の掲げるエンターテイメントサッカーを体現する。

対する仙台はフラットな4-4-2。前線2トップの中島、山田を起点に両サイドバックの攻撃参加を絡めながらボールを握るサッカーをする。

 

 

応援に熱が入る中いざ前半キックオフ!

試合は一進一退の攻防。戦前の予想を呈し、両者ともに探り合いの膠着状態が続く。。。

前半始まって早々仙台ボランチ鎌田の強烈なミドルシュートがポストに当たりいきなりひやりの場面を作られる。鎌田選手は試合を通して様々なところに顔を出していて敵ながら非常にいい選手だと感じた。

 

前半44分ついに待望の瞬間が訪れる。

GK北村海チディのロングキックに仙台DFとGKが交錯。こぼれ球を渡辺が押し込んだ!!渡辺りょう選手はJ3の時から見てきたが何よりゴール前の動き出しが素晴らしい。自らがゴールをとるだけではなく、味方をいかすプレーが出来るところが渡辺選手のいいところ。これからの試合も活躍が期待される。

後半になりチャンスを作りながらもなかなか決めきれない藤枝。徐々に仙台に傾きつつあるなか62分途中交代の中山に同点ゴールを、64分に郷家に逆転ゴールを決められ1-2。スタジアムに暗い空気が流れる。しかし、選手は誰一人諦めていなかった。必死にボールを追いかけポジションをとり続けた。選手たちの思いに呼応するかのように応援に熱が入り、気が付けばいけいけムードを取り戻していた。これは勝てる。私は確信した。

みんなの思いが結果として現れる。

85分に渡辺のパスから久保の抑えのきいたシュートがネットを揺らし、2-2。スタジアムのボルテージは最高潮に達した。そしてアディショナルタイム残り2分という所で鈴木のロングボールに久富が競り勝ち、最後は矢村が胸コントロールからボレーシュート!!!。アディショナルタイムでの逆転劇。選手・サポーターが一丸となって掴んだ勝利。最高の週末を迎えることができた。

 

次節VS金沢。負けられない戦いが続くが、選手たちはきっとやってくれるはずだ。藤枝MYFCの躍進はまだまだこれからである。

 


www.youtube.com 試合映像

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